ルドンは、生まれ故郷のボルドーで植物種の目録を制作していた植物学者アルマン・クラヴォーと知り合ってから、花の描写に関心を向けるようになります。
1920年代にクリーブランド美術館がオディロン・ルドンの作品を意欲的に購入したことがきっかけで、地元の篤志家でコレクターのレオナルド・C・ハナ・ジュニアは1937年に、この輝くような花のパステル画を購入します。ハナにこの作品を売ったのは、ニューヨークとパリを拠点に活動した画商ジャック・セリグマン。彼は19世紀フランス絵画をアメリカに紹介することに功績を残しました。1939年、ハナはルドンの作品が出品されたニューヨーク・ワールド・フェアにこのパステル画を貸し出します。その作品を見た人々は、画家が晩年に心を奪われた鮮やかな色と、時を超越した主題に魅了されたのです。
今日の作品はクリーブランド美術館の協力で紹介しました。
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P.P.S. 今日の作品はオディロン・ルドンの色鮮やかな絵。ルドンは、暗く、気味の悪い生き物の絵でも知られています。