スウェーデンの画家アンデシュ・ソーンは、当初はほぼ水彩画だけを描いていました。ストックホルムの王立美術アカデミーで初めてこの画法を知ってから、瞬く間に目覚ましい成功を収めたソーンは、数多くの肖像画に加えて、魅力的な風景画も制作しました。若い頃から水を表現する才能に恵まれ、生涯にわたってこの主題に繰り返し取り組み、その技を磨き上げたソーン。1900年頃には世界で最も有名な画家の仲間入りを果たし、ヨーロッパで急速にその名声を高めると共に、アメリカでも幅広く賞賛を集め、上流社会の著名人や二人の大統領の肖像画まで手掛けました。スウェーデンでは、今なお国を代表する画家の一人として高く評価されています。
長い国外生活にも関わらず、一貫してスウェーデンのモチーフを取り上げたソーン。今日紹介する初期の作品は水彩とグアッシュを組み合わせて描かれたもので、水面に輝く陽光の反射を捉え、驚くほど写実的に水を描く才能を改めて示しています。豊かな緑が広々とした湾の眺めを引き立て、前景の葉は軽くはかなげな筆致で表現されています。
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