東京拾二題 亀井戸 by Hiroshi Yoshida - 1927年 - 41.5 × 27.9 cm 東京拾二題 亀井戸 by Hiroshi Yoshida - 1927年 - 41.5 × 27.9 cm

東京拾二題 亀井戸

木版画 • 41.5 × 27.9 cm

  • Hiroshi Yoshida - September 19, 1876 - April 5, 1950 Hiroshi Yoshida

    1927年

吉田博は、20世紀初頭の日本の洋画界を牽引した画家。その作品は水彩画から油彩画、木版画まで多岐にわたります。最初の版画シリーズを発表したのは50歳に近くなってからでしたが、瞬く間に新版画運動を代表する作家の一人になります。西洋絵画の写実性や遠近法と、伝統的な日本の木版画の洗練された技法を融合させて、新たな視覚言語の確立を目指しました。

吉田の木版画に特徴的なのは、その複雑な重ね摺り。1枚の作品に通常30枚ほどの木版を必要とし、時には摺り数が100に及ぶことも。各色を別々に摺って層を重ねていくという、並外れた正確さが要求される緻密な工程を経て制作されました。その結果、色彩は輝くような豊かさを帯び、モチーフとなった風景の注意深い観察から得られる質感、雰囲気、奥行きといった特徴が際立つ作品となったのです。

この作品で吉田が描いているのは、亀戸天神で有名な東京都江東区亀戸の風景。『東京拾二題』シリーズの内の一点で、摺り数は88回に及びます。

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