ジョゼ・フェラス・デ・アルメイダ・ジュニオールは、ブラジルの田舎に住む人々を主題にした「カイピラ」(訳注:カイピラとは、ブラジルの先住民の言葉で「野に住む者たち」という意味)という連作で、一般的な「国民性」の概念から、地方の生活のより具体的な現実へと関心を転換させました。彼は、農民の姿を通常は歴史画にのみ見られるような威厳を湛えた姿で描き、穏やかな休息のひと時や日々の作業に勤しむ様子を描くことで、田舎暮しの静かな美徳を表現したのです。
サンパウロの内陸部で生まれたアルメイダ・ジュニオールは、その世界を熟知していました。田舎の生活の服装や立ち居振舞い、住居、日用品などの丹念な描写からは、細部への写実的なこだわりが窺えます。サンパウロの急速な近代化に関わった技術者や実業家などの都会のエリートたちを描いた数多くの肖像画を併せて見ると、そこからは新たな意味が立ち上がってきます。その肖像画は産業の発展がもたらす未来を指し示す一方で、失われつつある伝統文化の生き証人としてカイピラが描かれているのです。
P.S. 最も人気のあるブラジルの芸術家の一人、アルメイダ・ジュニオールの色鮮やかな作品を見てみましょう!
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