

パルミジャニーノ ジローラモ・フランチェスコ・マリア・マッツォーラ
1503年1月11日 • 1540年8月24日
ジローラモ・フランチェスコ・マリア・マッツォーラ( フランチェスコ・マッツォーラまたは「パルマの小さい者」という意味のパルミジャニーノという呼び名が一般的)はイタリア・マニエリスムの画家・版画家で、フローレンス、ローマ、ボローニャ、そして生まれ故郷のパルマで活躍しました。彼の作品は“繊細な官能美”と、“聖ヒエロニムスの幻視"(1527)や“長い首の聖母” (1534)に見られる人体を引き伸ばしたような描き方が特徴です。彼はマニエリストとしての活動を貫いた第一世代の画家として知られています。
彼の並外れて個性的な才能はいつの時代にも評価されてきました。しかし彼の画業は戦争、とりわけローマ移転後3年目に起きた1527年のローマ劫掠によって中断を余儀なくされ、その後わずか37歳で亡くなったことで終わりを告げました。彼は素描にも優れ、またイタリア人画家として初めて版画にも取り組みました。 彼の作品は常にコレクター垂涎の的で、イタリアだけでなく世界中の主要な美術館にも所蔵されていますが、2つの大きなフレスコ画だけはパルマの教会と近くの小さな邸宅にひっそりと飾られています。これらはほかにこれといって有名なものと一緒に展示されていないためにあまり知られていません。彼は重要な肖像画をいくつも描いていますが、そのほとんどが王族の依頼を受けて描かれたもので、それらは4分の3から等身大サイズの肖像画がイタリアで流行するきっかけとなりました。