海と空 by Rafael Martínez Padilla - 1907年 - 100 x 100 cm 海と空 by Rafael Martínez Padilla - 1907年 - 100 x 100 cm

海と空

油彩、カンヴァス • 100 x 100 cm
  • Rafael Martínez Padilla - 1878 - 1961 Rafael Martínez Padilla 1907年

この水平線が広がる人里離れた海の風景は、1907年のバルセロナ国際工芸展で賞を受賞した、パディーリャ制作の三連祭壇画《サン・ペドロ・デ・ローダ》と似ています。加えてこの絵は、同展覧会で展示された《海の景色》とも非常に似ており、同じ場所を描いている上に、本人を表すサインもなされてます。カンヴァス画《サンタンデール》は、この2作品と同じ時期に描かれました。アンプルダン(エンポルダ)海岸や、特にポルト・デ・ラ・セルバ (パディーリャの絵によって世に知られることとなった村) は、全作品を通して繰り返し描かれました。パディーリャはカタルーニャに住んでいる間にも、この絵に見られるものよりもっと現実主義的で、極めて構造化され輪郭も明確に示された画風を展開していきました。それとは対照的にこのカンヴァス画には、アングラダ・カマラサや、ポスト・モデルニスモ時代のパディーリャの特徴を思わせるような、柔らかな色彩が残っています。加えて、これが実際の場所の眺めを描いたものと考えるならば、この絵には後期の作品には見られない、アレクサンドル・デ・カバニャスや成熟したころのジョアキム・ミールの方が近いような、ある種の象徴主義的な雰囲気が保たれています。この絵を見て、海が恋しい気持ちを思い出しました!