今日は皆さんに素敵なお知らせがあります。今週から毎週日曜日に4週連続で我らがロートレックの名作をご紹介することになりました。サンパウロ美術館で開かれている「赤のロートレック展」の会期は10月1日と迫っています。見にいきたい方はお早めに!
でも、もしブラジルまで行っている余裕がないなら(我々もそうですが)、どうぞ毎週日曜日にはデイリーアートアプリを開いてお楽しみください。
1899年にアンデパンダント展に出品されたこの作品はロートレックを象徴する作品の一つとしてサンパウロ美術館に収蔵されています。仮想舞踏会の衣装に身を包んだ銀行家アンリ・フォリカードの姿が見えます。ポケットに手を突っ込んでこちらに向かって歩いている真ん中の黒い服装の人物です。この絵に驚くべき大胆さを与えている特徴を備えたカラフルな人物達の、主張強めの背景に取り囲まれています。コスチュームを身に纏った女性が5人。左にはおしゃべりに花を咲かせている二人、後ろには縞模様のドレスの人が一人、そして右側前方にはフォリカードと反対側に歩いて行こうとしている緑のドレスの女性がいます。縞模様の女性と緑色の女性の間には赤いフード付きの洋服の人物がいて、いかにも資本家風の男性と話をしています。どこか漫画チックに描かれているこの男性がガブリエル・タピー・ドゥ・セレイラン(1869年から1930年)。ロートレックの従兄弟であり、友人でもある人物です。ロートレックは人生のほとんどを彼と共に過ごしました。