船に乗る女性

この素敵なガッシュ画の作者について、聞いたことはありますか？

1876年にバレンシアのクラフト・スクールで学んだ後、父親からの反対にも関わらず、彼は絵のために音楽を諦めました。

プラのお気に入りのテーマの中でも非常に重要だったのは、肖像画と風俗画で、特に家庭生活に関するものです。この繊細な海辺の景色が明らかにしているように、彼はとりわけ調和と穏やかさを伝えることに優れていました。プラは数多くの海辺の風景を、小さなサイズで描きました。絵の主人公はたいてい、余暇中の中産階級の人々で、水の中で騒がしい雑多な集団として描かれることもあれば、海辺を背景に、鑑賞者に背を向けて座っている姿を描かれることもありました。しかし彼ら全ては、平和と幸福感や、鑑賞者をたやすく引きつける、バランスのとれた心地のいい場面から穏やかさを伝える彼の能力といった、セシリオ・プラの作品の特色の一つを裏付けています。