ヴィーナス誕生 - だまし絵 by Raphaelle Peale - 1822年頃 - 73.98 x 61.28 cm ヴィーナス誕生 - だまし絵 by Raphaelle Peale - 1822年頃 - 73.98 x 61.28 cm

ヴィーナス誕生 - だまし絵

油彩、カンヴァス • 73.98 x 61.28 cm
  • Raphaelle Peale - February 17, 1774 - March 4, 1825 Raphaelle Peale 1822年頃

正直に言うと、こんなに完璧(でも、ちょっとシュール)なマグリット風の絵が見つかるなんて、予想していませんでした... それも19世紀の作品に。

ラファエル・ピールは、アメリカで初めて静物画を専門とした画家だとされています。今日紹介している絵は典型的なピール作品ではありません。彼の作品のほとんどは、徹底的なだまし絵ではなく、むしろ型にはまった静物画。それにもかかわらず、間違いなくこれは彼の最も有名な作品であり、20世紀における彼の再評価に最も貢献した絵画であります。

ピールが、今では「トロンプルイユ」として知られる、いわゆるだまし絵を描き始めたのは早くも1795年のこと。しかしながら、そういった静物画で現存が分かっているものはたった3作品のみです。今日の絵に描かれているのは紐に留められた白い麻布で、カンヴァスの上端にくっついているように見えます。縁の周囲と紐の下の暗い影が、平らな背景を示唆します。じつは、布は女性の姿を隠しています。むき出しの左腕は金色の髪を持ちあげ、右足は下端にはみ出しています。学者たちは、この部分的なヌードはアイルランドの画家ジェームズ・バリー作の『ヴィーナスの誕生』の模写だと発見しました。同作は当時多いに賞賛され、幅広い人気を博した絵です。分析によると、布の向こうの女性の残りの姿は描かれていないと明らかになっています。

絵に惑わされないで!

P.S. こちらはルネ・マグリットによる最も奇妙な作品14点。チェックしてください!

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