アーチ橋のある風景 by Rembrandt van Rijn - 1638年頃 - 29 x 40 cm アーチ橋のある風景 by Rembrandt van Rijn - 1638年頃 - 29 x 40 cm

アーチ橋のある風景

油彩/カンヴァス • 29 x 40 cm
  • Rembrandt van Rijn - July 15, 1606 - October 4, 1669 Rembrandt van Rijn 1638年頃
画面中央にそびえる樹々が左からの陽光を浴びる姿は、絵の最も明るい部分。それは左側の明るい領域と、日陰になっている右半分との境界にもなっています。2つの異なる風景に二分された構図は、作品に独特の趣を与えています。
 
『アーチ橋のある風景』は30年以上にわたって、レンブラントの弟子ゴバート・フリンクの作品とされてきました。再発見によってレンブラント自身の制作であることが明らかになり、1924年にはベルリン美術館の所蔵に。1980年代まではレンブラントの真作と考えられてきましたが、レンブラント・リサーチ・プロジェクトの一環で行われた調査の結果、1989年には、レンブラントの作品ではなく、ゴバート・フリンクに帰属すると結論づけられます。しかし、当時はまだなかった技術を用いた最新の調査と画像分析により、間違いなくレンブラントの真作であることが確認されたのです。芸術は驚きの連続です!
 
本作は、ベルリン絵画館で開催中の展覧会『デイヴィッド・ホックニーー対話の風景:ウルト・コレクションの四季』に出品されています。今日の作品はベルリン美術館の協力で紹介しました。
 
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P.S. 確実にレンブラントが描いた作品に関する15の驚きの事実!『夜警』の再発見です。