自画像 by Joshua Reynolds - 1780年頃 - 127 x 101.6 cm 自画像 by Joshua Reynolds - 1780年頃 - 127 x 101.6 cm

自画像

油彩、キャンバス • 127 x 101.6 cm
  • Joshua Reynolds - July 16, 1723 - February 23, 1792 Joshua Reynolds 1780年頃

ジョシュア・レイノルズ公は、その時代最も人気のある肖像画家でした。18世紀の英国の官僚の肖像画には、レイノルズの筆によるものが多くあります。彼は、ロイヤルアカデミーの初代会長でもあり、英国美術界でもっとも権力を持った人でもあります。

 

そんな成功を収めるために、レイノルズは、先人たちの傑作から学びました。彼のお気に入りの一人はレンブラントでした(他にもレンブラントを尊敬していた画家が数多くいます)。この自画像を見ると、彼がレンブラントから多くを学んでいたことがわかります。というのも、彼は2つの大きな点でレンブラントの絵に倣っているからです。

 

1点目は、レイノルズがこの絵のように劇的な自画像を描いていることです。レンブラントも多くの自画像を描き、その多くが今日でも有名な作品として多くの人に知られています。彼は、自分自身を描くというよりは、凝った衣装を着た何かの登場人物のような姿で描くのを好みました。これはまさにレイノルズがこの自画像で取り組んだことです。

 

2点目は、レイノルズは、レンブラントのもっとも有名な絵の一つ、アリストテレスとホーマーの胸像(ホーマーの胸像に手を置き熟考するアリストテレスとも呼ばれています)に敬意を表し、模倣していることです。過去の傑作の模写は、絵の勉強のために重要な方法ではありますが、この作品は完全な模写ではありません。構図は左右反転し、角度も少し異なります。またレイノルズは自分の服装を現代的にしていますが、2つの絵のつながりは明らかです。

 

アレクサンドラ・キーリー

 

P.S.レイノルズのお気に入りの画家、レンブラント・ファン・レインの自画像をこちらからどうぞ!