フランス王ヘンリー2世の鎧 by Jean Cousin le Vieux - 1555年頃 - 187.96 cm, 24.20 kg フランス王ヘンリー2世の鎧 by Jean Cousin le Vieux - 1555年頃 - 187.96 cm, 24.20 kg

フランス王ヘンリー2世の鎧

鋼、金、銀、皮革 • 187.96 cm, 24.20 kg
  • Jean Cousin le Vieux - 1500 - before 1593 Jean Cousin le Vieux 1555年頃

もしかすると、今日ご紹介する作品は予想外の物かもしれません。でも、この鎧の美しさをお楽しみください!

 

これは、最も複雑で完全に保存されているフランスの閲兵式用の鎧です。表面は、密集した葉のような渦巻き状の装飾に覆われており、イタリアのグロテスク風の装飾から引用された人間や様々な豪華な生き物が描かれています胸の中央あたりには、ローマの兵士が、二人のひざまずいた女性から貢物を受け取る様子が描かれており、前面の肩には、アポロがニンフのダフネを追いかける様子や、後面の肩には倒された蛇の怪物とアポロが描かれています。ヘンリー2世(治世1547年~1559年)の記章の一つである三日月が様々なところに見られます。

 

この鎧のために作成された20ものデザイン案が残っています。一つは、大ジャン・クザンによるもの、残りはエティエンヌ・ドゥローヌ、または、バプティステ・ペレリンによるものです。

 

武具と芸術の間には、たくさんの共通点があります。カラバッジョのもっとも有名な作品の一つ、盾に描かれた作品をご覧ください。