青衣の少年 by Thomas Gainsborough - 1770年 青衣の少年 by Thomas Gainsborough - 1770年

青衣の少年

油彩 キャンバス •
  • Thomas Gainsborough - 1727 - August 2, 1788 Thomas Gainsborough 1770年

マウスパッドや冷蔵庫に貼り付けたマグネットのことは忘れてください。ベッドランプや枕、そしてクリスマスのオーナメントやマグカップのことも。この青衣の少年の絵は100年もの間多くの人の心を奪い続け、常に新しいグッズに添えられてきました。でも今一度新鮮な目でこの絵を眺めてみてください。そしてその素晴らしさを実感してください。この絵はほぼ等身大です。この絵には空間を支配し、観るものを惹きつける抗し難い力があります。練られた構図、考えられた彩色、そして見事な技量。ゲインズバラは、それだけで十分鑑賞に値する風景画に人物画を組み合わせ、見事に調和させています。この少年が身につけている衣服は(少なくともその時代にあっては)古典的な衣装でした。このアンサンブルはこの絵が描かれた18世紀後半よりは1670年代にふさわしいものです。この服装はゲインズバラが敬愛してやまなかったファン・ダイクのイギリス宮廷絵画のものとそっくりです。この少年は裕福な実業家の息子ジョナサン・ブタル (1752年–1805年)だと考えられていますが、確証はありません。この絵はジョナサンが1796年に破産申請した際に売却するまで30年間彼の家で所有されていました。(もしもこれが本当にジョナサンの絵だったとすると、彼は18歳の彼自身の栄光の記憶とともに生涯の大半を過ごしたことになります)約250年の時を経て、この『青衣の少年』とゲインズバラの才能は今なお人々の称賛を受け続けています。

- ブラッド

それにしてもなんて美しい色合いでしょう!この絵はデイリーアートの最近のこちらの記事でも取り上げています。「帽子のアイデア、探してますか?名画の中の美しい帽子たち」です。それでは、また明日!