1883年、ホーマーはニュージャージーのアトランティックシティの近くで、このドラマチックな絵を描くきっかけとなった事件を目撃しました。濡れた水着で体の重くなった2人の女性が、引き波にさらわれてしまいそうなところを、救助人が岸に引き上げようとしている瞬間です。彼らの身体は、古代ギリシャの大理石像のように硬く立体的に描かれています。これほどの逞しさや強さにも関わらず、彼らが奮闘する姿は、海の凄まじい力を前にしたときの人間のもろさを感じさせます。
今日の絵画はクラーク美術館のご協力のもと、お届けしました :)
ところで、今日はミュージアムセルフィーデーです!いい写真を撮ってくださいね :)
P.S. “間違いなくアメリカで最高の女性アーティスト”、エリザベス・ナースについてはこちら。