今日は春分です。春よ、ハロー! 久しぶり!
こんな日には、光と緑でいっぱいのものをお見せしたいものです。このグスタフ・クリムト作品はいかがでしょう?
クリムトは多くの場合、その黄金のビザンツ様式時代で有名です。しかし後期にはフランス印象主義の影響を受けるようになり、楽しげでカラフルな風景画をたくさん描きました。『イタリアの庭園風景』は、自然の美しさへの深い称賛と、庭園風景の澄み渡る空気を表した絵画の一つ。クリムトは本作で、まるで点描画家の筆運びのように同時に様々な色を使い、緑が生い茂り花が咲きほこるイタリアの庭園に生命を吹き込んでいます。多様な色彩だけでなく光と影の動きが、日差しあふれる庭の、躍動的でありながらも調和のとれた雰囲気を映し出しています。
この『イタリアの庭園風景』も含めたクリムトの風景画は、彼のより複雑でシンボリックな肖像画と対比されることがよくあります。それらは画家の違った一面を明らかにするもので、自然界の静寂や調和が描かれています。
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