ちょっととまどいましたか?そっくりではないですが、モナ・リザに似ていますよね?しかも、彼女は裸です。
この作品は『トップレスのモナ・リザ』と呼ばれています。本物のモナ・リザと対比させて、揶揄するように”ドナ・ヌダ”(訳注:ヌダ -nuda-はイタリア語で”裸”)とも言われます。所蔵はエルミタージュ美術館。以前はダ・ヴィンチのお気に入りの門弟サライに帰属とされてきましたが、最新の図録では「ダ・ヴィンチ門派に帰属」と記されています。これには多くのバージョンがありますが、中でもこれは最も出来がよい作品で、裸のモデルがバルコニーでポーズを取り、背景には岩だらけで、寒々と緑がかった景色が広がっています。こちらを見つめるあけすけな視線と、ややたるんだ乳白色の肌。ラ・ジョコンダ(訳注:『モナ・リザ』の別称)は文字通り裸にされ、彼女の秘密も剥ぎ取られているかのようです。
驚いていただけたら、紹介した甲斐があります :)
P.S. スキャンダラスな10のヌード作品はこちら(職場での閲覧注意!)