カプリ島の青の洞窟 by Carl Friedrich Seiffert - 1860年 - 65 x 81 cm カプリ島の青の洞窟 by Carl Friedrich Seiffert - 1860年 - 65 x 81 cm

カプリ島の青の洞窟

油彩、キャンバス • 65 x 81 cm
  • Carl Friedrich Seiffert - September 6, 1809 - April 25, 1891 Carl Friedrich Seiffert 1860年

「彼らは皆この洞窟を夢見た、そして真に、その発見の報酬というのは、深淵のウンディーネたちの中から素晴らしい詩的な青い花を探し求めた、はるか昔の画家や詩人たちを通してのみ明らかにされるのだ」、これはフェルディナンド・グレゴロヴィウスが1880年に、このロマンティックな光景を振り返って語った言葉です。カプリ島の青の洞窟は古来から知られており、悪魔が住む場所とされてきました。1826年8月にカプリ島を訪れた若い画家アウグスト・コーピッシュは、この迷信によって思いとどまることはありませんでした。友人のエルンスト・フリースとともに、童話のような光と色の遊びに満ちたこの洞窟を発見したのです。1826年8月17日、ホテル経営者のパガーノの宿泊客名簿に、コーピッシュはこう書き残しています。「我々はあの場所を青の洞窟 (la grotta azzura) と名付けた。深海からの光が、広大な青い空間全体を照らしているからだ。訪れた者は、青い火のような光が洞窟の中の海に透かされて、波の一つ一つがそれぞれ炎のように現れてくるのを見て圧倒される。」二人は洞窟の絵画を描き、コーピッシュはその経験を何度も文章に書いて本にしました。この再発見以来、青の洞窟はカプリ島の主要な観光地の一つとなりました。数多くの画家たちがこの自然の絶景を作品の主題として選びましたが、イタリアへ旅行してからはヨーロッパ南部の風景をモチーフとすることが多くなったカール・フリードリッヒ・サイファートもその一人です。

本日のこの非常にロマンチックな絵画は、ベルリンの旧国立美術館のご協力のもとお届けいたします :)

P.S. この絵画の雰囲気がお気に召した方は、きっとフェルディナント・ホドラーが描いたこの壮大な山の風景もお好きなはずです <3