ジェームズ・ティソは19世紀フランスの画家で、多くの時間を英国で過ごしました。最近、私はティソの作品にハマっています。この絵は、私たちの今の状況にピッタリ、現状を思い起こさせます。嵐は、それが最悪のものであっても、いつかは過ぎ去っていきます。
印象派に属することはありませんでしたが(筆遣いやデッサンの腕は印象派的です)、印象派のアーティスト達とは多くのつながりを持っていました。友人も多く、ドガからは1874年の第1回印象派展に誘われましたが、ティソは出品を断りました。
『つかの間の嵐』は1876年頃の作品です。よく見ると、背景には嵐を呼ぶ雲が湧き、 前景では若いカップルが喧嘩をしているようです。テラスに佇む男性は恋人から距離を置いて陰鬱な様子。女性の方は長椅子に寝そべって、すねたような姿勢をとっています。確かなことはわかりませんが、この嵐(そして喧嘩)が過ぎれば、輝く太陽が姿を見せることでしょう。
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