2人の女流音楽家 by Osman Hamdi Bey - 19世紀後半 - 58 x 39 cm 2人の女流音楽家 by Osman Hamdi Bey - 19世紀後半 - 58 x 39 cm

2人の女流音楽家

油彩/カンヴァス • 58 x 39 cm
  • Osman Hamdi Bey - December 30, 1842 - February 24, 1910 Osman Hamdi Bey 19世紀後半

オスマン・ハムディ・ベイは、オスマン帝国の行政官、知識人、美術専門家、考古学者であり、傑出した先駆的な画家でした。オリエンタリズムの画家とされていますが、彼の東洋に対する見方は、西洋の画家とはかなり異なるものでした。西洋的オリエンタリズムでは、女性の性的魅力に関心を向けますが、オスマン・ハムディ・ベイが描く女性には、オスマン帝国が西洋化に向かう時代感覚が見て取れ、同時に自身のアイデンティと才能に自覚を持ったその姿には、学習と自己研鑽の意欲も見られます。彼の作品の中のオスマンの女性は、いつもきちんと服を着て、自宅で楽器を奏でたり、読書をしたり、花を生けたりしています。ブルサの”緑のモスク”の一部も描き込んだ今日の作品では、タンブーラ(リュート)やタンバリンといった楽器に加えて、絨毯や木工細工、石の彫刻、タイルなどのオスマン風の装飾が、女性のアイデンティティに迫る画家のアプローチを引き立たせています。

素敵な月曜日をお過ごしください!

P.S. アートの世界のオリエンタリズムについて知りたい方はこちらをご覧ください!