ポーランドの画家マルチン・マチェヨフスキは、報道写真を作品制作の材料にしています。彼の興味の対象は、メディアが伝えるメッセージの馬鹿馬鹿しさ、既成概念、陳腐さ。現代社会を取り巻く潮流に対する画家の批判が、この絵には隠されています。彼はこう言っています。「私がいつも心がけているのは、作品が芸術性を意識し過ぎて難解にならないように、パッと見て意図が伝わるように描くことです。」
今日の作品は、所蔵するINGポーランド芸術基金の協力で紹介しています。本作のユーモラスなメッセージに反して、実際には若者は勉強にも仕事にも意欲的だということに同基金は気づいていました。ポーランドの若手芸術家と学生のための『芸術家という職業』という教育プロジェクトを立ち上げたのは、その証。コンテンポラリー・アートの専門家が、アーティストとして飛躍するためのノウハウを教えています。
プロジェクトの今年のオンライン講義(英語の字幕付き)は、こちらで閲覧できます。
P.S. 現代インテリア・デザインを牽引する5人の女性については、こちらをご覧ください!