猫の交響曲 by Moritz von Schwind - 1868年 - 31 cm x 25 cm 猫の交響曲 by Moritz von Schwind - 1868年 - 31 cm x 25 cm

猫の交響曲

ペン/紙 • 31 cm x 25 cm
  • Moritz von Schwind - 21 January 1804 - 8 February 1871 Moritz von Schwind 1868年

モーリッツ・フォン・シュヴィントは、19世紀オーストリアの画家、製図工。『猫の交響曲』は彼のドローイングの代表作の一つ。音符の代わりにたくさんの猫が譜面の上を跳ねまわってバイオリンのメロディーを表現している、ユーモアあふれる作品です。

楽譜の構成は、リヒャルト・ワーグナーの曲を風刺したもの。画家はワーグナーをあまり評価していませんでした。シュヴィントは、友人のバイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムが、ベルリン高等音楽学校の校長に就任した記念に、このドローイングを贈りました。この作品の写真を添えて、エドゥアルト・メーリケ(訳注:ドイツ・ロマン主義の詩人)に宛てた1869年1月19日付の手紙の中で、シュヴィントはこう言っています。

「私は音楽家になった。2段階レベルの高い未来の音楽家だ。古くて堅苦しい、無味乾燥なシステムを捨て去れ! 打ち負かされ、放棄された時代遅れのもの。私が必要とするのは、これまでにない、新しい私の思考を表現する新奇で、魂を揺さぶる、生き生きとした手法だ。 音だろうがイメージだろうが、悪魔はそれを知っている。私は信じられないようなことを成し遂げたのだ。ヨアヒムに捧げたこのソナタこそ、その証だ。この曲を演奏することはできないと彼は認めた。あのバイオリンの名手がだ! ついでに言うと、ヨアヒムと私は、共にかの有名な黒猫教団に属し、それがこの試みの隠れたきっかけになっているのだ。これは、音楽に偉大なる変革をもたらした挑戦なのだ。」 

今日の傑作は、カールスルーエ州立美術館の協力で紹介しました。

P.S. 音楽と美術は、長きにわたって密接なつながりがあり、相互に影響を及ぼしてきました。その好例をこちらからご覧ください。

来年のカレンダーをお探しですか?デイリーアート・カレンダーの先行販売を開始しました。通常価格の25%OFFですよ!