青い服を着たマーゴット by Mary Cassatt - 1902年 - 61.3 x 50.2 cm 青い服を着たマーゴット by Mary Cassatt - 1902年 - 61.3 x 50.2 cm

青い服を着たマーゴット

パステル、紙 • 61.3 x 50.2 cm
  • Mary Cassatt - May 22, 1844 - June 14, 1926 Mary Cassatt 1902年

メアリー・カサットは数少ないフランス印象派の女性画家の一人で、唯一のアメリカ人でした。彼女はペンシルベニアの裕福な銀行家の娘で、イタリア、ベルギー、スペインを広く旅し、パリでジェロームやクチュールといった著名な教師数人のもとで修行を積みました。1877年にはドガと出会います。2人の親交は断続的で、結局は仲違いに終わりましたが、その出会いは両者にとって有意義なものでした。ドガの影響でカサットは初期の落ち着いた写実的なスタイルから、より印象派的なアプローチへ移行します。いっぽうドガは、共感力を持つ職人を、印象派という現実主義者の集まる彼の派閥へ勧誘したのです。カサットはドガ同様、パステルやグラフィックアート等のさまざまな技法を試しました。さらに彼と同じく、日本美術への興味も抱き続けました。男性の画家仲間のたまり場から締め出されていたカサットは、自身が得意とする上流階級の女性や子どもの描写へ専念します。彼女の後期作品の典型例であるこのパステル画『青い服を着たマーゴット』には、柔らかな白のボンネットと青のワンピース姿の子どもが描かれています。カサットはさまざまな衣装のマーゴットの肖像をたくさん描きました。 

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P.S. メアリー・カサットの最重要作、『青いひじ掛け椅子に座る少女』をご覧ください。 かわいいですよね?