エルアザル・スワルミウス by Rembrandt van Rijn - 1637年 - 132 x 109 cm エルアザル・スワルミウス by Rembrandt van Rijn - 1637年 - 132 x 109 cm

エルアザル・スワルミウス

油彩、カンヴァス • 132 x 109 cm
  • Rembrandt van Rijn - July 15, 1606 - October 4, 1669 Rembrandt van Rijn 1637年

レンブラントが描いたこの素晴らしい肖像画と共に、レンブラントの家美術館との特別月間の続きといきましょう。

改革派の牧師エルアザル・スワルミウス (1582-1652) を描いたこの肖像画は、長い間レンブラントの弟子が描いたものだとされてきました。元々はレンブラントが作者だとされていたのですが、レンブラント研究の第一人者が1969年に、その信憑性に対して疑問を投げ掛けました。この絵画は、分厚く暗い色のワニスの層で覆われていました。色合いはその輝きを失っており、故にこれは本当にレンブラントが描いたものか、という疑念を引き起こしたのです。絵画はアントワープ王立美術館の倉庫行きとなり、何年もの間、そこの壁にかけられていました。

2008年にこの絵画は修復がなされ、汚れたワニスの層は取り除かれました。その成果は素晴らしいものでした。肖像画が完全な状態で現れ――このあとが最も重要なのですが――レンブラントのサインがはっきりと見えるようになったのです。この美しい肖像画では、牧師が意図的に選ばれたポーズで描かれており、つまり手を挙げたポーズによって、彼が話しているところだということが示されています。このことによって我々は、牧師の価値は描かれた姿にあるのではなく、彼が語る言葉にあるのだということを思い起こすのです。スワルミウスはくつろいだ様子で、親しげな笑顔で描かれています。レンブラントとスワルミウスが友人同士だったであろうことは、驚くべきことではありません。この肖像画は現在、レンブラントがかつてリビング兼寝室として使っていた、「サロン」とも呼ばれる部屋に飾られています。 

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