オリーブの木 by フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1889年 - 73.2 × 92.2 cm オリーブの木 by フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1889年 - 73.2 × 92.2 cm

オリーブの木

油彩、カンヴァス • 73.2 × 92.2 cm
  • フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1853年3月30日 - 1890年7月29日 フィンセント・ ファン・ゴッホ 1889年

アムステルダムのゴッホ美術館では、2022年6月12日まで『ファン・ゴッホとオリーブ畑』 展を開催しています。同展ではフィンセント・ファン・ゴッホがオリーブ畑から制作した絵を初めて一斉に展示します。今日はこの展覧会から、普段はカンザスシティのネルソン・アトキンス美術館のコレクションにある傑作をご紹介。お楽しみください! 

オリーブの木は南フランスの風景に典型的なものです。フィンセント・ファン・ゴッホが1889年5月に入院したサン=レミ=ド=プロヴァンスの療養院の周辺には、たくさんのオリーブ畑がありました。オリーブの木の不揃いな形と絶えず変化する色彩に魅了され、彼はそれらを様々な季節、様々な時間帯に繰り返し描きました。そして1889年6月から12月の間に15作ものオリーブ畑の絵を仕上げます。それらは彼が感情をあらわにして色彩、線、形を自由に試した特別な連作。彼の狙いは、主題の本質を描写することでした。

療養院から出ることを許可された時からゴッホはオリーブ畑を描き始めました。一度その木の特徴をつかむと、自身のスタイルでさらに深く本質を表現できないか模索し始めました。オリーブ畑の最初の大作は1889年6月に描かれましたが、ゴッホは光の中で色彩を変える、葉に注ぐ日差しの効果をゆるやかな素早い筆致でとらえています。彼はこの絵についてとある手紙で「ヤナギの木立のように、銀色の群葉がところどことあるオリーブ畑は、日差しでいっぱいの砂地に紫の影を落とす」と描写しています。

P.S. ゴッホと自然との特別なつながりを作品から見つけてみてください。  

P.P.S. フィンセント・ファン・ゴッホは私たちのお気に入りの画家の一人。ですので、アートなノートブック、複製画、靴下を揃えるDailyArtショップでもゴッホの傑作がたくさん見つかりますよ!