キリストの降誕 by Giotto di Bondone - 1303–1305年 - 200 x 185 cm キリストの降誕 by Giotto di Bondone - 1303–1305年 - 200 x 185 cm

キリストの降誕

フレスコ • 200 x 185 cm
  • Giotto di Bondone - 1266/7 - January 8, 1337 Giotto di Bondone 1303–1305年

今日は古典的名作です!

『キリストの降誕』は、1305年頃に『キリストの生涯』と共にパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂のために描かれた一連の絵画の一部。この装飾画はジョットの代表作の一つです。ジョットは様式化されたビザンチン・スタイルからの脱却を図り、より自然で写実的な絵画の制作を始めます。流れるような衣のひだ、立体的な形状、空間を作るために鑑賞者から顔をそらした人物。画家が、描く対象に動きと命を与えようとしたことで、観る者は目の前の光景とのつながりや関わり合いを感じるのです。ジョットが成し遂げたことが「プロト・ルネサンス」と呼ばれる所以は、彼がルネサンスが始まる100年も前に、西洋絵画史に革命を起こすような新しいスタイルを創造したからです。

興味深いことが1つ。今日のフレスコ画でジョットは、雄牛とロバを描くことで、キリスト降誕の場面に登場する伝統的な動物に変更を加えています。おそらく雄牛は新約聖書を、ロバは旧約聖書を表しています。それは、古い考えに固執する人々と、キリストとキリスト教信仰がもたらした変化を受け入れる人々とのコントラストを表現しているという説もあります。

メリークリスマス・イヴ!

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P.S. 美術史におけるキリスト降誕の名シーンをチェックしてみてください。