冬のルオベシ湖 by Akseli Gallen-Kallela - 1916年 - 102 x 119.5 cm 冬のルオベシ湖 by Akseli Gallen-Kallela - 1916年 - 102 x 119.5 cm

冬のルオベシ湖

油彩、カンヴァス • 102 x 119.5 cm
  • Akseli Gallen-Kallela - 26 April 1865 - 7 March 1931 Akseli Gallen-Kallela 1916年

今日は澄みわたる風景をご紹介。フィンランド人画家アクセリ・ガッレン=カッレラが自然から受けた不朽のインスピレーションと、フィンランドの自然に対する彼の畏敬の念を存分に伝える作品です。この景色の静寂さと時間を超越する空気は、当時フィンランドが巻き込まれていた騒動を忘れさせます。1915年8月に画家とその家族はヘルシンキ郊外の家「タルヴァスパー」から離れますが、そこにはそれまでに2年しか暮らせませんでした。当時ロシア軍が、のちに1917年のフィンランド独立へつながる民衆の不満を抑圧させるがごとく、ヘルシンキ周辺でも次第に威圧感を増していたのです。

ガッレン=カッレラは、今日の作品を荒野の工房「カレラ」の周辺をもとに描きました。そこは彼にとって特別な場所で、15年ほどの空白期間を経てちょうど戻った場所です。彼はその工房を1895年に、ルオべシ湖を見渡せる岩の多い岬に建設しました。新婚旅行で訪れたカレリアのしっかりした農場家屋から着想を得たそのデザインには、彼自身が見つけた多くの古代モチーフも組み込まれています。彼の妻がキルスティ(1896年)とヨルマ(1898年)を生んだのも、そして彼が最も重要な制作をおこなったのも、カレラでした。

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 P.S. 美しい冬の風景ですね... そういえば、西洋美術史で最も有名な冬景色を知っていますか?