崖の上の孤独な男 by Pelle Swedlund - 1928年 - 58 x 73 cm 崖の上の孤独な男 by Pelle Swedlund - 1928年 - 58 x 73 cm

崖の上の孤独な男

油彩/カンヴァス • 58 x 73 cm
  • Pelle Swedlund - 1865 - 1948 Pelle Swedlund 1928年

スウェーデンの画家ペレ・スウェドルンドは、夢想家、作詞家でもあり、実際に見て心に残った景色を元に、もの悲しく、象徴主義的な風景画を描きました。今日紹介する絵は、もっと評価されて然るべき作品です。

スウェドルンドは、運河に映り込んだ古い廃屋、狭い路地のある街並み、人々がいるのどかな場所などの風景画を描きました。アート・アカデミーで学んだ後、数十年間にわたって海外で暮らしたスウェドルンドが描くモチーフには、外国のものが目立ちます。多様な技法とやや時代遅れの色調で描いた題材は、ベルギーとフランスのフランドル地方の都市の景観。母国スウェーデンに帰国後は、ヴィスビュー(訳注:ゴットランド島の北西に位置するスウェーデン南東部の都市)をモチーフにした絵が人気を博します。その作品には抒情性があります。

この絵に描かれているのは、ヴィスビューから南へ約7キロ行ったところにあるゴットランド島西岸のホグクリント。ゴットランド島で最も壮観な断崖の一つで、一部は石灰岩でできており、海に向かってほぼ垂直に46メートル落ち込んでいます。

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P.S. この絵の雰囲気は、もう一人のスカンジナビアの孤高の天才、ノルウェーのハラルド・ソールベリの画風に似ています。ソールベリの郷愁を誘う、美しい風景画をご覧ください!北欧モダニズムのもの悲しい作品については、下記の記事もチェックしてみてください。