ジェシー・レドモン・フォーセット by Laura Wheeler Waring - 1945年 - 91.9 × 76.7 cm ジェシー・レドモン・フォーセット by Laura Wheeler Waring - 1945年 - 91.9 × 76.7 cm

ジェシー・レドモン・フォーセット

油彩/カンヴァス • 91.9 × 76.7 cm
  • Laura Wheeler Waring - May 16, 1887 - February 3, 1948 Laura Wheeler Waring 1945年

2月になりました!黒人の歴史特集月間のスタートです。嚆矢を飾るのは、ローラ・ウィーラー・ワーリングによる肖像画の傑作。ワーリングは、写実的な肖像画、風景画、静物画で知られ、とりわけハーレム・ルネサンスの時代に描いたアフリカ系アメリカ人の肖像画が有名です。

この肖像画のモデル、ジェシー・レドモン・フォーセットは、数々の偉業を成し遂げた女性。アフリカ系アメリカ人の女性として初めて、コーネル大学でファイ・ベータ・カッパ(訳注:米国最古の学術系名誉団体。卓越した成績を収めた学生が会員に選出される)の会員に選出され、1905年に同大を優秀な成績で卒業しました。1919年にニューヨーク市に移り住んで新たな一歩を踏み出した彼女は、公民権運動団体NAACP(全米黒人地位向上協会)の公式誌「ザ・クライシス」の文芸編集者の職を得ます。そこでは、あのW.E.B. デュボイス(訳注:アメリカの公民権運動家)と緊密に連携し、1920年代のハーレム・ルネサンスで主導的な役割を果たしました。ラングストン・ヒューズ(訳注:アメリカの作家。ハーレム・ルネサンスの主要人物の一人)は、フォーセットを「新しい黒人文学誕生の助産婦」と呼び、その業績を評価しています。

彼女は編集者としての仕事に加えて、『Plum Bun』(1929年)を含む4本の小説を発表した、才能ある作家でもありました。ローラ・ウィーラー・ワーリングは、ハーモン財団の展覧会『アメリカの傑出した黒人の肖像画』展のために、この作品を制作。同展は1940年代から50年代にかけて全米を巡回し、当時蔓延していた人種差別に対する強力な視覚的返報としての役割を果たしたのです。 

P.S. もう2月ですが、まだデイリーアートの2024年版カレンダーをお持ちでない方は、この機会をお見逃しなく!今なら40%オフですよ!

P.P.S. ハーレム・ルネサンスのことをご存知でない方は、このアメリカン・アートの重要なムーブメントについて知っておくべきすべてのことをこちらでご覧ください!