エレン島、カトリーヌ湖 by Robert Duncanson - 1871年 - 72.4 × 124.5 cm エレン島、カトリーヌ湖 by Robert Duncanson - 1871年 - 72.4 × 124.5 cm

エレン島、カトリーヌ湖

油彩/カンヴァス • 72.4 × 124.5 cm
  • Robert Duncanson - 1821 - December 21, 1872 Robert Duncanson 1871年
今月は黒人の歴史特集月間。今日はロバート・ダンカンソンの作品を紹介します。

ロバート・ダンカンソンは19世紀アメリカの著名な風景画家。ヨーロッパとアフリカの伝統を融合させて、見事な景観を描きました。トマス・コールなどアメリカを代表する風景画家からの影響を受けつつ、ハドソン・リバー派第二世代の風景画家として知られようになったダンカンソン。主にオハイオ州シンシナティを拠点として、オハイオ川の渓谷の景観描写の伝統を作り上げるのに主要な役割を果たしました。彼は、南北戦争以前の自由黒人という立場で、米英両国の奴隷廃止論者のコミュニティと巧みに関わることで得た、自分の芸術に対する後ろ盾を背景に、国際的な評価を確立した最初のアフリカ系アメリカ人画家という栄誉に浴したのです。ダンカンソンがカルチャー・シーンに積極的に関与することで遺したレガシーは、シンシナティ、デトロイト、モントリオール、ロンドンにまで及びます。美術史家たちは、彼の芸術をめぐって様々な議論を戦わせました。ジョセフ・D・ケトナーのように、その作品には人種的なメタファーが込められていると主張する者もいれば、マーガレット・ローズ・ヴェンドリーのように、人種的な偏見なく、ダンカンソンの芸術を評価する者もいました。 

美しい景観ですよね。

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P.P.S. ロバート・ダンカンソンの生涯とその素晴らしい作品に触れたい方はこちら。19世紀のアフリカ系アメリカ人画家については、下記のコラムもご覧ください。