野外での婚礼の踊り by Pieter Bruegel the Elder - 1566年 - 119.4 cm × 157.5 cm 野外での婚礼の踊り by Pieter Bruegel the Elder - 1566年 - 119.4 cm × 157.5 cm

野外での婚礼の踊り

油彩/板 • 119.4 cm × 157.5 cm
  • Pieter Bruegel the Elder - c. 1525 - September 9, 1569 Pieter Bruegel the Elder 1566年

是非とも解説文を読んで、画面を拡大表示してじっくり見てもらいたい作品があります。今日は、まさにそんな作品です!

『野外での婚礼の踊り』は、ブリューゲルが故郷の農村の生活に深い関心を抱いていたことをよく表しています。公的、私的を問わず、様々な祝祭や祭典からインスピレーションを得ていたブリューゲル。それは、画家に象徴的な情景や登場人物などの豊富な題材を提供してくれる源でした。この作品では婚礼の出席者は飾り気なく描かれ、ぎごちなく、野暮ったい踊りの動きを強調するために、手足の仕草はやや誇張されています。現代の鑑賞者は、この絵を日々の生活の描写と捉えるかもしれませんが、ブリューゲルの同時代の人々は、この作品が持つ警告的なメッセージに気づいたことでしょう。野蛮な踊りと淫らな振舞いの行き過ぎをさりげなくとがめ、そのような行為は罪と永遠の天罰につながることを示唆しているのです。

樹々に囲まれた野外の宴で一見無秩序に描かれているのは、当時の服装を着た125名の婚礼招待客。花嫁は、ルネサンス期の習慣に則って黒い服を身にまとい、男性は当時の服装の重要な要素だったコッドピース(訳注:男性の股間の前開き部分を覆う布)を付けています。

細部まで一つひとつ見ていたら、何時間あっても足りませんよ!

P.S. ピーテル・ブリューゲルが婚礼を描いた別の有名な作品を見てみましょう。祝典に出席する準備はいいですか?

P.P.S. デイリーアート・ストアで、高精細の複製画を注文できることをご存知ですか?ブリューゲルの作品もありますよ!