徐悲鴻は水墨画で知られる中国の画家。20世紀初頭の近代中国の空気を反映した芸術表現の要請に応えた最初の画家の一人です。中国らしい壮大な主題を扱った記念碑的な油彩画を描いた先駆者でもあった彼の作品からは、油彩には欠かせない西洋絵画の技法にも熟達した腕前が見て取れます。徐は、「四大校長」と呼ばれた中国近代芸術の4人のパイオニアの一角を占める存在でもありました。
今日紹介するのは記念碑的とはいきませんが、徐がパリの名高いエコール・デ・ボザールで学んだ4年間の最後の年、1924年に制作した作品。この年、徐の創作意欲は最高潮。ここに描かれているのは徐自身と妻の蒋碧微(彼女も画家でした)。夫婦そろって猫が大好きで、徐は生涯を通して猫を飼い、猫を描いた多くの作品を遺しています。
素敵な水曜日をお過ごしください!
P.S. 私たちは皆、猫が大好き!著名な画家たちが描いた猫尽くしはこちら!