今日は8月最後の日曜日。良い1ヶ月だったでしょうか。
シニャックがサントロペで活動していた初期の頃に描かれた『ボナベンチュラ松』を見ると、小さな純粋色のタッチを並置する技法、ディビジョニズム(分割主義)を画家が自家薬籠中の物としていたことがうかがえます。この作品に描かれているのは、地中海の海辺に立つ1本の松。海と空を背景にその曲線的な輪郭が浮かび上がっています。
この絵からは、体系的に応用された色彩理論によって自然光を表現しようとするシニャックの意図が見て取れます。これは、2年前に31歳の若さでこの世を去った画家の友であり師でもあったジョルジュ・スーラの科学的アプローチに影響を受けたもの。松の樹の優雅な構造と、風景と海のリズミカルな動きとがバランスを取り、輝くような青、紫、緑の色調で描かれています。
この作品には調和と秩序の新印象主義的理想の好例という、単なる自然観察以上の意味があります。これは自然に対する観察眼と、モダンで分析的な美のビジョンが融合した姿なのです。
P.S. 地中海沿岸のきらめく光景が、風景画ポストカード50枚セットに手を伸ばすきっかけとなり、世界に美しさの一片が届きますように。
P.P.S. 陽光輝く地中海の海景からフランスの田園風景まで、素晴らしい点描の風景画をご覧ください!