この絵の中央に描かれているのは、静かに家事をする若い女性。右手で窓を開け、左手では大きな皿に載せた水差しを押えています。大皿が置かれているのは、赤地のアジア風テーブルクロスで飾られたテーブル。その後ろにある椅子には青い布が掛けられ、女性は物思いにふけりながら窓の外を見ています。彼女は黒と金のボディスと紺色のドレスを身に着け、頭には白いベール。背後の壁には、フェルメールの室内画ではお馴染みのモチーフである大きな地図が見えます。
『水差しを持つ女』は、フェルメールが厳密な線遠近法と幾何学的構成から距離を置き、光を構図上の中核に据えるようになった1660年代初頭から半ばにかけての一連の作品の内の一点。この作品には、光と色彩の相互作用に対するフェルメールの感性がよく表れています。
週の始まりをフェルメールの穏やかな朝で迎えることを想像してみてください。2026年版卓上カレンダーでこの傑作があなたをお待ちしています。
P.S. 『牛乳を注ぐ女』『真珠の耳飾りの少女』などで有名なフェルメールの現存作品はわずか36点ほど。最も重要な作品を幾つか見てみましょう。ヨハネス・フェルメールの作品10点はこちら!