この15世紀末の祈祷書は、ローマ式典礼(ローマに本拠を持つカトリック教会で行われる祈祷や朗読、儀式の標準体系である、ローマ式の伝統的典礼や礼拝の実践規範)のために作られたもので、ブリュージュのウィレム・ヘラントの追随者たちが本の装飾を担当しました。
この写本の装飾には、当時主流だった縁飾りのデザインとは異なる、ヘント・ブリュージュ装飾(1475年以降)の幻想的様式が採り入れられています。それは、アカンサスの葉と花の縁飾りを特徴とするヘラント工房の様式とも一線を画すものです。
このページの主題は、「キリストの受難の黙想」の章にあるキリストのエルサレム入城の場面。でも、目を引くのはパイプオルガンを弾く猫とフルートを吹く犬でしょう。面白いですね。
この作品は、ウォルターズ美術館で開催中の『羊皮紙に描かれた猫たち』展に出品中です。猫好きは必見ですよ。
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