いたずら by Henriëtte Ronner-Knip - 1897年 - 89 × 71 cm いたずら by Henriëtte Ronner-Knip - 1897年 - 89 × 71 cm

いたずら

油彩/カンヴァス • 89 × 71 cm

  • Henriëtte Ronner-Knip - May 31, 1821 - February 28, 1909 Henriëtte Ronner-Knip

    1897年

今日は”キャタデー”(猫のいる土曜日)! 

19世紀末までには、飼い猫は裕福なブルジョワのサロンで身近な存在になりました。ヘンリエッタ・ロナー=クニップが強い関心をもって追いかけたのはこの流行。ブリュッセルで暮らし、制作を続けた彼女は、優雅な室内で戯れる猫の愛らしい情景を自身の代表的な主題とし、広く人気を博しました。

父ジョセフス・アウグストゥス・クニップから絵の手ほどきを受けた彼女は、自然を直接観察して描くように促されます。キャリアの初期には、田舎の生活や家畜を題材にしたヘンリエッタ。1850年にフェイコ・ロナーと結婚した後、活気ある画壇と活発なアート・マーケットに惹かれた夫婦は、アムステルダムからブリュッセルに引っ越します。当初、彼女は犬に魅了され、働き者の牽引犬から、お洒落な女性に甘やかされた愛玩犬まで様々な犬を描きました。

しかし1870年頃からは、ほぼ完全に猫の絵に専念。ベルギーとオランダで随一の猫の画家としての名声を手に入れました。長年にわたる綿密な観察の結果、驚くべき写実性で猫の個性を描き出したヘンリエッタ。 特注のルイ15世様式のガラス・キャビネットの中で猫にポーズを取らせ、最新の注意を払って構図を決めた彼女は、先に室内を描いてから動物を配置するやり方を採りました。その作品には、いたずら好きの猫たちが、豪華な家具が備えられた部屋を動き回って散らかす様子がよく描かれています。

お気に入りだったモチーフは、子猫たちに囲まれた母猫の姿。『いたずら』はこの主題を扱った好例です。 母猫が注意深く見守る中、嬉々として高価なキャビネットを探検する子猫たち。開いた引出しに転がり落ちたり、扉を上ったり、遊び疲れて家具の上でうたた寝をしたり。

P.S. ロナー=クニップは可愛い猫の絵を描きました。でも、猫を描いたのは彼女だけではありません。猫の絵専門の5人の女性画家はこちら!