松に月 by Hishida Shunsō - 1906年 - 79 × 50 cm 松に月 by Hishida Shunsō - 1906年 - 79 × 50 cm

松に月

絹本彩色、掛軸 • 79 × 50 cm

  • Hishida Shunsō - September 21, 1874 - September 16, 1911 Hishida Shunsō

    1906年

菱田春草は、日本が急速に西洋文化に接し始めた時代である19世紀後期に、伝統的な日本画の復興へ寄与した画家の一人。幼少期から才能のあった彼は、新設の東京美術学校(訳注:現在の東京芸術大学)へ1890年に入学。同校の開校からわずか1年後のことでした。彼はそこで横山大観や下村観山のような画家たちとともに学びます。彼らは日本画の発展への新しい道を探り、色彩の柔らかな移り変わりや、強い輪郭に頼らない雰囲気の表現などを試みました。

新しい美術的言語への模索は、彼らを海外にも連れ出しました。春草は1903年にインドへ、その後1904年から1905年にはアメリカとヨーロッパへ旅をして、新しい美術思想に出会いながらも、他方で日本の伝統にも関わり続けていました。不運なことに、難しい眼病から完全に視力を失った彼は1911年に36歳で亡くなり、そのキャリアは短く終わりました。彼の死を画家仲間は深く悼みました。横山大観はのちにこう述べています。春草の才能は並外れており、もしもっと長生きしていたら、日本画——そして大観自身の作品——は彼の存在によってさらに豊かになっていただろうと。

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