音楽 by グスタフ クリムト - 1895年 - 37 x 44.5 cm 音楽 by グスタフ クリムト - 1895年 - 37 x 44.5 cm

音楽

油彩/カンヴァス • 37 x 44.5 cm

  • グスタフ クリムト - 1862年7月14日 - 1918年2月6日 グスタフ クリムト

    1895年

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グスタフ・クリムトのこの美しい作品は、とりわけキタラ(訳注:古代ギリシアの弦楽器)の簡素なフォルムと、ディオニュソス信仰に由来する供物用の菓子と解釈されてきたブドウの実や丸い塊を実らせたつる植物の枝が特徴的な、古代の壺絵の図像学的見本を取り入れています。古代ギリシアの思想では、キタラとブドウのつるはアポロン的要素とディオニュソス的要素を体現しており、音楽そのものの広範な寓意を意味します。ここでは音楽は、楽器から奏でられる音色に心奪われて思索にふける若い美女の姿によって擬人化されています。背景に描かれた、奇怪な仮面のような顔をした牧神パーンは、音楽の恍惚としたディオニュソス的側面を示唆し、画面右手のスフィンクスのような彫像は、音楽の曖昧で理性では捉えきれない本質をほのめかしているようです。

グスタフ・クリムトが1895年に制作したこの作品は、後の「黄金の時代」に見られる金箔を多用した装飾よりも古い時期のもので、古代ギリシア・ローマの遺物や象徴主義的寓意に対するキャリア初期の関心を反映しています。この絵には波乱に満ちた歴史もあります。1938年にナチスによって略奪され、数十年後に所在が判明したという経緯によって、ナチス時代の美術品返還を巡る様々な出来事に巻き込まれたクリムトの多くの作品の一角を占めているのです。 

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