ひまわり by フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1887年 - 50 x 60,7 cm ひまわり by フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1887年 - 50 x 60,7 cm

ひまわり

イラストレーション • 50 x 60,7 cm
  • フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1853年3月30日 - 1890年7月29日 フィンセント・ ファン・ゴッホ 1887年

これから4週間、日曜日はスイスのベルン美術館のコレクションをご紹介します。今もなお増え続けるコレクションは、現在3,000点以上の絵画と彫刻に加え、48,000点ものスケッチ、印刷作品、写真、映像、フィルムが含まれています。この美術館のルーツは18世紀後半に生まれた改革的なアイデアに遡ります。これによって1809年に最初の美術館が開館し、ベルン州美術コレクションが設立され、1879年にはベルンに現在の建物が出来上がりました。というわけで、お楽しみあれ :) まずはこの素晴らしいファン・ゴッホの作品からです :) また明日もお会いしましょう!

フィンセント・ファン・ゴッホは、画家としての短い人生を通じて、花を主題とした静物画を多く描いてきました。そのうち1ダースほどには、ひまわりが描かれています。うち4作品――今回の絵もその一つです――に描かれているのは、花瓶に活けられた満開の花ではなく、机や床に横たわるしおれた花。ファン・ゴッホにとっては、生きていく中で傷ついた貧しい人々や擦り切れた古靴と同様に、しおれた花も描く価値があるものだったのです。たとえ花はしおれていても、ファン・ゴッホはそれを、極めて生き生きと活気に溢れる、ダイナミックな姿で描きました。異なる色の絵の具が、二輪の花のそれぞれ中心から、うねるような動きでキャンバスへと広がっています。リズミカルな筆遣いを用いることで、二輪の花が横たわる土台の部分は完全に溶かされています。こうすることで、絵画は平面的になり、立体性が失われます。ファン・ゴッホの作品の大半と同様、色彩とその置き方に、絵を描いている最中の内なる緊張が表現されています。

経済的な必要性に駆られたファン・ゴッホは、一部の作品を上から塗り替えました。本作をX線検査したところ、向日葵の下に男性の肖像画、おそらく自画像の下描きが描かれていたことが分かりました。ファン・ゴッホはこの絵を、画家友達のポール・ゴーギャンに贈りました。絵は、ゴーギャンから美術商アンブロワーズ・ヴォラールの手に渡り、画家エドガー・ドガに売られました。ドガの個人コレクションは資産整理にかけられ、この絵は1970年代前半にハーンローザー一家のものとなり、最終的にはベルン美術館に寄贈されることとなりました。