冬山の夜 by Harald Sohlberg - 1914年 - 160 x 180.5 cm 冬山の夜 by Harald Sohlberg - 1914年 - 160 x 180.5 cm

冬山の夜

油彩/キャンバス • 160 x 180.5 cm
  • Harald Sohlberg - September 29, 1869 - June 19, 1935 Harald Sohlberg 1914年

雪の積もった山塊が、冬の青い光を放つ星空の中、暗闇に向かってそびえ立っています。遠くに冷たく神秘的な山の峰が見え、そこには十字架が描かれており、氷の聖堂のような山々とともに自然の神聖さを感じさせます。前景の暗い場所には、曲がりくねった裸の木が数本あり、山々の雄大な景色を縁取っているようです。この荒涼とした、時間を超越した風景の中では、人工的なものはすべて小さく、むなしいものに見えてきます。

ハラルド・ソールベリは、1899年のイースターの日にロンデン山脈でスキーをした際、この絵のインスピレーションを得ました。彼はノルウェーの山々を探索するのが好きな、熟練のスキーヤーでした。ある晩、一息ついているとき、彼は途方もない光の青さに魅了されました。その後、ロンダンに戻ってスケッチや写真を撮るようになるのですが、宗教的ともいえるこの強烈な自然体験をどう表現したものか、と、多くの年月を費やすことになりました。「まるで大聖堂の高い天井の下にいるような、しかしその千倍の強さだった」と、彼は後にこの体験についてこう記しています。

彼の作品によく見られるように、遠くの風景や広い空と対照的な暗い前景のシルエット、線対称でバランスのとれた構図が強調されています(人物はほとんど描かれていません)。彼は一枚一枚の絵に長い時間をかけており、薄い半透明の絵の具の層を重ねることで、色彩の深みが強く現れ、観る者をメランコリーな気分に誘い出します。ハラルド・ソールバーグは、ノルウェーを代表するネオ・ロマン主義の画家の一人とされています。

文:フリスヨフ・ブリンガー、デンマーク国立博物館

2月の始まりにふさわしい素晴らしい絵ですね!