ピエタ by  Michelangelo - 1498-99年 - 1.74 m x 1.95 m ピエタ by  Michelangelo - 1498-99年 - 1.74 m x 1.95 m

ピエタ

大理石彫刻 • 1.74 m x 1.95 m
  • Michelangelo - March 6, 1475 - February 18, 1564 Michelangelo 1498-99年

ミケランジェロは、おそらく歴史上最も革新的な芸術家です。絵画、彫刻、そして建築の巨匠として、類を見ない存在。芸術家としての生涯全体を通して、芸術実践そのものの定義を覆しました。創造の力の背後にあるのは神よりも芸術家であるという考えをもってして、教皇やパトロンと激しく衝突したのです。 

ミケランジェロが生み出した大理石彫刻の傑作である《ピエタ》を見ると、当時24歳の生意気な若者だった彼が、自分が実現させることのできる世界をどれだけ周囲に見せたがっていたか、ということが分かります。マリアを若い女性として、しかも自分が支えている我が子よりもかなり若い女性にしようという決断は、当時物議を醸すものでしたが、それは処女の純潔性に対するミケランジェロの解釈を示すものでした。マリアの片手は我々を情景へと誘い込んでおり、これが人のために身を捧げた私の愛する子です、とでも言わんばかりです。さらにミケランジェロは、死んだキリストの裸体を、他の追随を許さぬような解剖学的な描写を用いて作り上げ、マリアが支えている彼の体の重みを鑑賞者にも感じさせるようにする、という挑戦もしていました。

当時の人々は、ミケランジェロはこの作品をきっと1年のうちに作り上げるだろう……そしてローマにおいて最も美しい大理石彫刻となり、同時代に生きていた他の巨匠もそれを超えることはできないだろう、と語りました。

Michelangelo Facebook Fanpageの創設者兼管理人、トニー