月間特集をお届けします。9月はサン・パウロ美術館で開催中の「赤のロートレック展」からトゥールーズ=ロートレックの作品をお届けします。展覧会は10月1日まで。ご覧になりたい方はお早めに!
この絵で、ロートレックはキャバレーの舞台を普通とは違った視点で描いています。舞台の後ろから眺める構図から、彼がキャバレー側に顔が効いたことがわかります。この絵がある種のゲームを示唆していることを覚えておくことは興味深いことです。観衆は彼が舞台にまわって出てくるのを待っているかのようです。描かれている女性が誰なのかはわかっていませんが、ロートレックはこの絵を当時非常に有名だったアメリカ人ダンサー、ロイ・フラー(1862年から1928年)に贈っています。