バッカス by ミケランジェロ・メリージ カラヴァッジョ - 1596 - 95 × 85 cm バッカス by ミケランジェロ・メリージ カラヴァッジョ - 1596 - 95 × 85 cm

バッカス

油絵 • 95 × 85 cm
  • ミケランジェロ・メリージ カラヴァッジョ - 1571年9月29日 - 1610年6月(?)18日 ミケランジェロ・メリージ カラヴァッジョ 1596

1571年のこの日に、人間の状態(物理的かつ感情的に)の現実的な観察にドラマチックな光の使用を組み合わせたことで有名なカラバジオが誕生しました。

バッカスは、カラバジオが最初の重要なお得意となるデルモンテ枢機卿に遣え始めて間もなく描かれた絵画です。また、この絵は枢機卿の教養ある仲間内の人間主義的関心を反映しています。しかし、ご覧の通り、このバッカスの絵はどこか変なのです。それは彼の赤く腫れた顔です。幾人かの科学者によると、カラバジオがアルコール摂取に伴う身体的影響(神経的で病理的な症状)を正確かつ寸分たがわない観察のもと絵に映しだしたと言われています。頬の紅潮、損なわれた運動機能、手の震えによる聖杯内のワインの揺れ、バランス感覚を失うことによる壊れやすい水差しに当たる右肩、赤く染まった顔に現れる膨張した血管や腫れた瞼と赤い手などが絵に表れています。なんと純粋な現実主義的絵画でしょうか!

今週末も良い時間をお過ごしくださいね :) ただしあまり飲みすぎず!(笑)

P.S. この絵画についてより知りたいと思った方は、DailyArtマガジンに掲載されているズザンナの記事をチェックしてみてください!