アルハット・ラーフラ by Unknown Artist - 18世紀 - 134 x 82.5 cm アルハット・ラーフラ by Unknown Artist - 18世紀 - 134 x 82.5 cm

アルハット・ラーフラ

顔料、布 • 134 x 82.5 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist 18世紀

ラーフラはブッダの息子で、ブッダの代表的な弟子である16人のアルハット(羅漢)、いわゆる十六羅漢の一人になりました。ラーフラは実にさまざまな姿で描かれます。チベット美術では、宝石付きの王冠を両手で持ち上げる姿が最も一般的。中国の描写では、片手で杖を持ち、足元に虎かライオンを座らせていることがよくあります。美術や文学におけるアルハットの図像は定まっていません。

この絵は、乾隆帝(在位1736~1795年)支配下の満州の清王朝で制作されたチベット仏教美術の類の作例です。インド式の人物を、アズライトとマラカイトがふんだんに使われた中国式の背景に組み合わせています。中国式の青緑色の風景画のスタイルは、チベットの慣習で様式化され、絵の上部に浮かぶ赤いブッダ(阿弥陀仏)などチベット風の表現の仏や聖者の姿で一般的となりました。さらに絵の下部では、非常に立体的な顔の男女がひざまずいて嘆願しています。

魅惑的な絵ですね!