母 by Elizabeth Nourse - 1888年 - 115.6 x 81.3 cm 母 by Elizabeth Nourse - 1888年 - 115.6 x 81.3 cm

油彩/カンヴァス • 115.6 x 81.3 cm
  • Elizabeth Nourse - October 26, 1859 - October 8, 1938 Elizabeth Nourse 1888年

エリザベス・ナースは、そのキャリアを通じてフランスを拠点に活動していましたが、今でも故郷のシンシナティで最も愛されている画家の一人です。ナースが国際的な評価を得たのは、シンシナティのマクミッケン・デザイン学校とパリのアカデミー・ジュリアンでの研鑽の日々が礎になっています。1888年には、 パリで毎年開催されていた、同時代芸術の権威ある展覧会”サロン”のコンクールに『母』を出品します。この初出品作は単に受け入れられたというだけでなく、最も高い評価を受けた作品のために設けられた特別な場所に展示されました。多くの称賛を得た後、1910年にはついにフランス政府によって彼女の作品が買い上げられることになったのです。 

工業化が広範に広がりつつあった時代において、ナースの絵は純朴なものを求める声に応えるものでした。赤ん坊に授乳を終え、その顔に影が差している下層階級の女性の姿は、ゆるぎない安らぎと静けさに満ちています。薄紫、藤色、青の魅力的なコンビネーションも、この作品の魅力を引き立てています。

今日の作品は、シンシナティ美術館の協力で紹介しました。

P.S. 絵画に描かれた母の姿をこちらでご覧ください。