Rafael Romero Barros
ラファエル・ロメロ・バロスはスペインの画家で、コストゥンブリスモ様式で制作することがよくありました。コストゥンブリスモとは、現地の日々の暮らし、特徴、風習などに対する文学や絵画の解釈で、もともとはヒスパニックの風景、特に19世紀のものに対する解釈でした。コストゥンブリスモは、美術の写実主義とロマン主義との両方に関係があります。単なる描写ではない、ロマン主義的な表現の興趣と、抽象的な人間性の描写ではない、特定の時代や場所の正確な描写という現実主義の焦点を持ち合わせています。しばしば風刺的で、道徳的でさえあることもありますが、主流の写実主義と違い、たいていは、描かれた社会の特定の分析を表したり、暗示したりもしません。風刺的でないとき、その古風で趣のある民俗学的な細部へのアプローチには、理想化されたような一面がありました。
バロスの作品、特に後期の油彩は、このジャンルに典型的である逸話的な性質が足りないこともありますが、コストゥンブリスモに分類されます。多くは、バルトロメ・エステバン・ムリーリョの影響が見られます——そして今日の美しい静物画でも、それが分かります。バロスは、壁の手前のテーブル上の果物の配置は、伝統的な図式に従いましたが、しかし、その上には外へ開かれた窓があり、それが影と光のゆらぎの素晴らしい効果をつくっています。
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