手紙を読む女 by Johannes Vermeer - 1663年頃 - 46.5 × 39 cm 手紙を読む女 by Johannes Vermeer - 1663年頃 - 46.5 × 39 cm

手紙を読む女

油彩、カンヴァス • 46.5 × 39 cm
  • Johannes Vermeer - 1632 - December 1675 Johannes Vermeer 1663年頃

静かな一人の時間を味わうこの若い女性は、朝の光の中で手紙を読むのに没頭中です。彼女はまだ青色の寝間着のまま。絵のどの色彩も、キラキラと輝くラピス・ラズリの青色にはかないません。フェルメールは途方もない緻密さで光の効果を描き留めました。とりわけ革新的なのは、女性のペールグレーの肌の描写と、明るい青が使われた壁の影です。

手紙の内容は見えないものの、構図の要素がそれを明らかにします。背後の壁にあるホラント国とウェスト=フリースラントの地図は、その手紙が航海中の夫からのものだと示唆していると解釈されてきました。別の解釈としては、女性の前の机上にかろうじて見える真珠の箱は、恋人を表しているのかもしれません。真珠は虚栄心のシンボルとされることもあるためです。

今日の作品はアムステルダム国立美術館でご紹介しました。同館では現在、今年最大のアートイベント、フェルメール作品のほとんどを世界中から集めた大展覧会を開催中。アムステルダムで2023年6月4日までです!

P.S. こちらではアムステルダム国立美術館でこれまでに見られなかったフェルメール作品をさらに紹介。それから、なぜフェルメール作品がこれほど愛され、求められるのか不思議に思ったことはありませんか。秘密はマリア・デ・クナイトにもあるかもしれません。フェルメールの一番のパトロンは女性だったのでしょうか? こちらでチェックしてくださいね。

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