ヘラルト・テル・ボルフ(またはヘラルト・テルブルグ)は、オランダ黄金時代に生きた風俗画の先駆者。
一部の隙もなく身だしなみを整えた若い女性が、黒い服を着た年配の女性に不審げな視線を向けています。悪い知らせでしょうか?恋人からの便り?鏡に映った女性の表情からは驚いた様子がうかがえます。絵に描かれた物語は知る由もありませんが、オランダ黄金時代の画家の例に漏れず、テル・ボルフはこの場面に深い意味を持たせています。鏡は虚栄心と人生のはかなさを象徴し、美と若さはいずれは失われるというメッセージが込められています。
P.S. ボルフのミステリアスな風俗画をもう1点。『意味ありげな会話』に隠された含意を探ってみましょう。
Gerard Ter Borch