アンナ・クリスティン・ブロンドゥムはデンマーク、スケーエンの生まれ。スケーエン派の画家の中でただ一人、生まれも育ちもスケーエン。父親は名のあるブロンドゥム・ホテルのオーナーでした。幼い頃から芸術的才能を発揮し、ユトランド半島北部特有の光に惹かれてスケーエンを制作の場に選んだ多くの画家たちを通して、絵画芸術に慣れ親しんだアンナ。
コペンハーゲンのヴィルヘルム・キューン美術学校で3年間学んで独自のスタイルを確立すると共に、自然光における色の相互作用の研究の先駆者となりました。その後は、マリー・トリプケと共に、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌのパリのアトリエで絵の勉強を続けます。トリプケは後に、スケーエン派の画家ペーター・セヴェリン・クロイヤーと結婚することになる女性です。1880年、アンナはスケーエンで出会った画家ミカエル・アンカーと結婚。二人は一人娘のヘルガをもうけます。結婚した女性は家庭に入るものだという社会通念にも関わらず、アンナは芸術の道を捨てませんでした。
デンマークを代表する画家の一人であるアンナ・アンカーは、人物描写に優れ、革新的な色彩の使い手としても知られています。より現実に近い写実表現によって、近代北欧芸術の躍進をリードしたアンナは、光と色彩に向けた鋭い観察眼を駆使して、スケーエンの漁師や女性、子供たちの室内での様子や日々の暮らしを好んで描きました。
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