鷽 垂桜 by Katsushika Hokusai - 1829年から1839年の間 - 25.4 × 19.1 cm 鷽 垂桜 by Katsushika Hokusai - 1829年から1839年の間 - 25.4 × 19.1 cm

鷽 垂桜

錦絵 • 25.4 × 19.1 cm

  • Katsushika Hokusai - 1760 - May 10, 1849 Katsushika Hokusai

    1829年から1839年の間

葛飾北斎はこの美しい版画で、日本の季節や文化の伝統と深く結びつく2つのモチーフ、鷽(ウソ)と繊細な垂桜を組み合わせました。鷽は、日本中の天神社で行われる新年の祝賀行事で重要な役割を担っています。参拝者が来たる一年の厄除けとして木彫りの鷽を清められた新しいものに取り替えるという行事です。北斎が描いたのは雄の鷽であることが、頬から喉まで伸びる雄特有のピンクの羽毛でわかり、彼が有名となった自然への観察力が披露されています。

北斎はとりわけ鳥に関心があり、技法書の「画本彩色通」(1848年)では鷽の描き方や着彩方法を詳細に指南しています。本作で鳥は垂桜の枝にとまり、開きかけの蕾や花がリズミカルに配置され、明るい少量の赤がアクセントとなって早春の初々しさを想起させます。

絵に添えられているのは北斎が合作した雪門派の一人、文来庵雪万の俳句です。

「鳥ひとつ 濡れて出けり 朝さくら」

朝露に覆われた桜の木から鳥が飛び立つ瞬間をとらえた句です。

14回目の誕生日を引き続きお祝いします!