ヴァニタス静物画 by Maria van Oosterwijck - 1675年頃 - 78.6 x 103.5 cm ヴァニタス静物画 by Maria van Oosterwijck - 1675年頃 - 78.6 x 103.5 cm

ヴァニタス静物画

油彩/カンヴァス • 78.6 x 103.5 cm

  • Maria van Oosterwijck - 1630 - 1693 Maria van Oosterwijck

    1675年頃

今日から、アムステルダム国立美術館の花の静物画の特集月間がスタートします。まずは、マリア・ファン・オーステルウェイクの美しいヴァニタス画から。デイリーアートのアプリとSNSでも同館のコレクションを紹介していくので、InstagramFacebookアカウントのフォローをお忘れなく! 

マリア・ファン・オーステルウェイク(1630–1693)は、ユディト・レイステル、ラッヘル・ライスと並ぶ、17世紀オランダを代表する最も重要な女性画家の一人。彼女は、存命中に花の静物画で国際的な名声を博した、17世紀オランダの数少ない画家でもありました。その印象深い顧客リストに名を連ねていたのは、フランスのルイ14世、ポーランドの国王ヤン3世ソビエスキ、トスカーナのコジモ3世・デ・メディチ、オーストリアの皇帝レオポルドなど。フォン・オーステルウェイクが遺した作品が比較的少ない訳は、その絵に向き合う姿勢にあったようです。同時代のある人は、彼女の制作過程は「整然としていて、かつ精緻」なため、制作に時間がかかったと記しています。

ファン・オーステルウェイクは花の静物画を専門としていましたが、このヴァニタス画の主役も花束。ヴァニタスとは、死の瞬間に向かっていく世俗的な人生のはかなさについて、観る者に深く考えさせる絵です。彼女は、聖書や頭蓋骨、宝石箱、十戒が刻まれた2枚の石板など様々な物を描き込んでいます。これらの要素が表しているのは深い宗教的含意。この作品は、画家の作品群の中で重要な位置を占めています。彼女は父も祖父も牧師という敬虔な家庭で育ち、同時代人によれば、彼女もまた「極めて信心深い」人物でした。ファン・オーステルウェイクが、前景に描いた紙片にこの絵の意味を記している点は注目すべきです。

P.S. マリア・ファン・オーステルウェイクの作品のような花の静物画がお好きな方は、花の絵のポストカード50枚セットをチェックしてみてください。様々な時代、様々な国の花の絵を厳選したこのアイテムは、画家たちが花の美しさや象徴性を様々な形で表現してきたことを称えるものです。

P.P.S. レンブラント、フェルメール、フランス・ハルス。オランダ・バロック期の多くの男性画家たちは、美術史上で最も有名な画家とされてきました。では、女性はどうでしょうか?オランダ黄金時代の素晴らしい女性画家たちをご紹介します!